【既報関連】ブラジル高知県人会(片山アルナルド会長)とイッペー会(小林ヴィットル会長)は、「高知県人会土佐祭り第2弾」を12日に開催した。直前まで市役所から許可が降りず、粘り強い交渉をした結果、開催にこぎつけた。
9時から聖市ヴィラマリア―ナ区のセントロ・エドゥカショナル・マネ・ガリンシャ内の体育館内で行われ、人間距離やマスク、消毒液を全身を散布する殺菌ゲートも設置され、万全の感染対策を講じて開催した。
会場には3つの特設ステージを設置。そこでコスプレショーや鏡割り、歌唱披露、戦隊モノのカラオケ披露などが行われ、日本のアニメなどが好きな非日系ブラジル人を中心に50人程の来場者を賑わせた。焼きそばや天ぷらなども会場で販売され、会場内での飲食も可能だった。
片山会長は「今年はコロナで開催が危ぶまれましたが、感染対策を徹底して開くことができた。イッペー会を初めとする多くの方に支えられたおかげ。本当にありがとうございます」と深謝した。
司会の同県人会青年部のタケダ・アウグストさん(二世、46歳)は、「直前に延期などのトラブルもありましたが、無事開催できました。来年には以前のような大々的な土佐祭りを行いたい」と胸中を語る。
イッペー会の小林会長は「このコロナ禍で本当に大変な中、活気溢れるイベントを実現できた。これからもこういった後押しできることに携わっていきたい」と今後の意気込みを語る。
コスプレで参加した、アリスティデス・ゴイス・デ・ソウザ・フィリョさん(Aristides Gois De Souza Filho)は、「コロナ禍でずっと自粛していた。久しぶりにコスプレができてよかった。感染対策がしっかり行われていたので安心して参加できた」と笑顔で語った。
友人同士のジエゴ・ソウザさん(Diego Sousa)とオズワルド・ピレスさん(Oswaldo Pires)にも感想を聞くと、「半年ぶりにコスプレできて本当によかった。このイベントで日本文化をより知れて本当に楽しかった。この災禍がおわったら日本に旅行したいよ」と声を揃えて語った。