ホーム | ブラジル国内ニュース | 《リオ市》クリヴェラ氏自宅軟禁に=携帯など押収後、電子足輪付で

《リオ市》クリヴェラ氏自宅軟禁に=携帯など押収後、電子足輪付で

警察に連行されるクリヴェラ容疑者(22日、Tania Rego/Agencia Brasil)

 【既報関連】リオ市の観光公社リオトゥールを巡る汚職疑惑などで22日朝、逮捕されたリオ市長(停職中)のマルセロ・クリヴェラ容疑者が23日夜、刑務所を出て自宅軟禁に入ったと同日付現地サイトが報じた。
 人身保護令適用は22日夜、ウンベルト・マルチンス連邦高等裁長官が認め、22日に逮捕令状を出したローザ・ペナ・マセド・ギタ判事が23日夜、釈放を許可した。
 人身保護令は22日夜か23日の日中に執行かと思われていたが、当直のジョアキン・ドミンゴス・デ・アルメイダ・ネト判事が執行命令に署名しようとせず、ギタ判事が執行する事になった。
 ギタ判事は釈放執行前にクリヴェラ容疑者の自宅の徹底捜査を命じ、固定電話やタブレットを含むコンピューター、携帯電話、スマートテレビなどを押収させた。自宅軟禁が行われる同市西部バーラ・ダ・チジュッカにある同容疑者宅はインターネットも切られており、近親者や医療の専門家、弁護士以外の人とのコンタクト、許可を得ずに外出する事などが禁じられている。

 クリヴェラ容疑者らには、市役所内部に事務所を設けて「賄賂本部」にしていた疑いがかけられている。賄賂本部の取りまとめ役は企業家のラファエル・アウヴェス容疑者で、市役所からの委託事業を受けたい企業からの賄賂の見返りに事業を発注する形で私腹を肥やしていた。賄賂本部を通じて動いた金は5千万レアルとされている。
 クリヴェラ容疑者は63歳で、新型コロナ感染によるリスクが大きいため、自宅軟禁が認められた。同容疑者は電子足環装着後に釈放され、夜8時過ぎに自宅に着いた。