連邦政府は23日、イギリスから、またはイギリスを経由した航空便のブラジル国内での発着を25日から禁じることを発表した。同国では、感染力がより大きな新型コロナウイルスの変異種が複数発見されているからだ。24日付現地紙、サイトが報じている。
英国便の発着禁止は、ヴァルテル・ブラガ・ネット官房長官、アンドレ・メンドンサ法相、エドゥアルド・パズエロ保健相の署名入りの省令として正式発表された。
それによると、12月25日からは、イギリスから来る、またはイギリスを経由する飛行機を国内に入れないものとする。また、イギリス人のみならず、過去14日間に同国に滞在した記録のある人もブラジルへの渡航・入国を禁じられる。
イギリスでは、感染力が従来の型より70%も強い変異種のコロナウイルスが出現し、感染者が急増。これを受け、世界では21日までに30カ国以上で同国からの渡航を禁止する命令が出されていたが、ブラジル政府は30日からはPCR検査で陰性であったことを搭乗時に示すことを全ての旅行者に義務付けたのみで、対応の遅さを指摘されていた。