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《ブラジル》株式市場=新規株が1170億レに=来年は1400億レの予想も

新型コロナの世界的流行(パンデミック)で経済活動が落ち込んだ中、ブラジルの株式市場では、新規上場した会社の株式や既存の会社が新たに発行した株式の総計が1170億レアルに上り、新記録を更新した。来年はさらに多くの株式が市場に出回る見込みと28日付エスタード紙が報じた。
新たな株式提供は個人投資家倍増という、思いがけない結果も招いた。これらの動きは、年2%という史上最低の経済基本金利(Selic)の影響や、デジタル化で個人投資家も株の取引に参加しやすくなった事を受けたものだ。
史上最低の低金利という現状は、通常の国債やファンド、貯蓄預金では利息がマイナスになるという事態を生んだ。これとパンデミックによる先行き不安は、少々のリスクを犯しても利益が望める株などの金融派生商品に投資する人を増やす要因となった。
その上にデジタル化が進み、取引に参加しやすくなったことで個人投資家は320万人に倍増。彼らの投資額は4240億レアルに上る。増加傾向はさらに続きそうだ。
サンパウロ証券取引市場(B3)のジルソン・フィンケルシュタイン社長は、個人投資家急増に驚きつつ、「個人投資家はパンデミックで取引額が落ち始めた事を株式市場から撤退する機会と考えず、参入する機会にした」と評価している。
今年のB3での新たな株式提供額は1170億レアルで、19年の900億レアルを大幅に上回ったが、来年の新規株式の総額は1400億レアルに及ぶと見られている。28社が新規上場という数字も、最後に株式提供が増えた07年以来となる快挙だという。