クリスマス前後から、コロナウイルス関連で、いろんな形の騒動が起きている。ひとつは英国で発生した感染率の高い変異種が、欧州の他の国や日本でも見つかったこと。これで多くの国がパニックになっている。ブラジルでも25日から、英国からや英国経由の旅行者の入国が禁止されたが、この変異種が国内でも確認されないかが大いに気になるところ。もうひとつは、商業部門の抵抗だ。26日、「生活必需サービス以外は全て閉鎖」を発表したアマゾナス州では商業関係者が一斉に反発。州都マナウスの中心部では、デモ参加者によりかえって人だかりができる状態が生まれた。すでに大きな経済打撃を受け、緊急支援金の継続が不透明など、国民の経済不安が以前よりも大きいのもわかるが、変異種のこともあり注意する必要がある時だ。サンパウロ州でも同様の措置が採用されたが、やはり従わない市などが出ている。
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2020年のサッカーの年納めは30日のブラジル杯準決勝第2戦。ひとつはサンパウロ市モルンビでのサンパウロ対グレミオ戦。もうひとつがベロ・オリゾンテでのアメリカMG対パルメイラス戦となる。準決勝第1試合(同カード)の時点では、サンパウロが0―1と1点負けており、パルメイラスは1―1で引き分けている。30日で決勝進出の2チームが決まるが、決勝戦がいつ行われるのかは現時点では決まっていない。これも変則開催の混乱ゆえか。
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サンパウロ市では、クリスマス中も雨粒こそ落ちなかったが肌寒く、クリスマスが明けたら天候も崩れはじめた。予報だと、この悪天候は年末のみならず、年始まで続き、連日、雨が降りやすいという。混乱した今年を象徴するかのような、穏やかならぬ年の瀬だが、水害が起きないことと、来年はコロナ禍が少しでも好転することを願いたいところだ。