81年前、1939年4月29日に「日本病院」として落成式が行われたサンタクルス病院(石川レナト理事長)。当時から日本移民の感染症治療などに尽力してきた由緒ある日系医療機関だ。同病院は現在、新型コロナウイルスのブラジル蔓延にあたり、医療体制を強化して対処に万全を期している。その詳細を、辻マルセロ院長と長谷川レナト医局長にメールで ...
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新日系コミュニティ構築の“鍵”を歴史の中に探る=傑物・下元健吉(27)=その志、気骨、創造心、度胸、闘志…=外山 脩
謎の奇策二件(下) 次に、もう一件の新政策であるが――。 コチア青年の導入が始まった1955年、下元はジャグァレー区の肥料・飼料工場に隣接する6万平方メートルの土地を購入しようとした。 それを聞いた人間が、自分の耳を疑ったほど不可解な買いモノであった。そんな広大な土地は必要なかったし、要する資金は莫大な額だったからである。 ...
続きを読む »全員が4月までに無事帰国=JICAボランティア95人
国際協力機構(JICA)のブラジル事務所は、日本語教師や野球指導者、料理専門家などのJICAボランティア、95人全員の一時帰国オペレーションが完了したと発表した。12日に電話取材をしたところ、ボランティア事業企画調査員の長谷川雅之さんが取材に応じた。 3月20日に第1陣がブラジルを出発し、23日には風邪気味の症状が見られた2 ...
続きを読む »大耳小耳
ブラジル福島県人会が今年の「県連日本祭り」のために購入していた喜多方ラーメン3千袋を先日、フェイスブック上で売りに出したら、投稿からわずか数時間で完売になったことがわかった。同日本祭りはコロナ禍のために中止となり、来年になっていた。だが、前もって購入していたため、キャンセルが間に合わなかったとか。個別販売し、1袋8レアル、10 ...
続きを読む »臣民――正輝、バンザイ――保久原淳次ジョージ・原作 中田みちよ・古川恵子共訳=(253)
そのころ、「家」という言葉は屋根と壁でできた住まいを指していた。人によっては正輝一家の住んでいるところをみて、「家」とはいわなかったかもしれない。確かに前の掘っ立て小屋より多少ましだったが…だが、マッシャードス区とドン・ペドロ・プリメイロ街の2軒にくらべると、雲泥の差があるのだ。 家の前面の壁は左側からみていくと、まず、白く ...
続きを読む »特別寄稿=新型コロナ騒動とアマゾン移民史=往時のマラリア禍の心情を今に懐う=パラー州ベレン市在住 堤剛太
現在、パラー州では外出自粛処置が取られすでに3カか月目に入っている。私の住むベレン市では、病院施設がすでにパンク状態と発表され、4月下旬からはマスク無しでの外出は禁止になりまた。4月27日からは罰金を伴う営業活動の停止処置も取られ、5月7日からはベレン市を含めた10市でロックダウン(都市封鎖)が宣言された。 集団感染の発生を ...
続きを読む »《ブラジル》19/20農年の穀物生産量予測は2億5090万トン=大豆は米国を抜いて生産量世界1位へ
ブラジル国家配給公社(Conab)は12日、2019年8月から今年7月までの2019/20農年の穀物生産量は、2億5090万トンとの予測を発表した。
続きを読む »《ブラジル》コロナ禍=医療現場の最前線に回復者=最も危険な作業中心に大奮闘
【既報関連】新型コロナウイルスの感染拡大が続き、受診者や入院患者が急増しているが、サンパウロ州の病院では、治療の最前線に少なくとも1人、既に感染し、回復した医療従事者がいる。 この事は、いかに多くの医療従事者がコロナに感染し、かつ回復したかを示している。 ブラジルBBCニュースが行った、現場に戻った医療従事者へのインタビュ ...
続きを読む »クロロキンは特効薬にあらず=ボルソナロ氏らは固執するも
【既報関連】ボルソナロ大統領やその支持者達が新型コロナウイルスの特効薬として承認するよう働きかけている、クロロキンとその派生品のヒドロキシクロロキンに関する最新の調査結果が発表された。 11日付の米国の医学誌『ジャーナル・オブ・ゼ・アメリカン・メディカル・アソシエーション(通称Jama)』に掲載された調査は、ニューヨーク市と ...
続きを読む »《ブラジル》ボルソナロ対モロ=「大統領から解任圧力あった」=前連警長官が事実関係暴露
12日、ブラジリアの連邦警察で、セルジオ・モロ前法相辞任の契機ともなった4月22日の閣議ビデオが、一部関係者に公開された。ビデオの内容その他の詳細は12日午後2時現在も明らかにされていない。だが、11日に行われたマウリシオ・ヴァレイショ前連警長官への事情聴取は、大統領がリオ州の連警を掌握したがっていたとするモロ氏の証言を裏付け ...
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