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2020の記事一覧

汎米のコロナ対策会議に出席して=保健大臣出席、日本の対応評価=在ブラジル大使館 参事官兼医務官 ICD 岡本洋幸、国立国際医療研究センター 総合感染症科長 大曲貴夫

 カーニバル直前、ブラジリアの日本国大使館の岡本洋幸医務官らが連名で「来週から始まるカーニバルには大量の外国人観光客が押し寄せる。それに混ざって感染者がやってくる可能性が指摘されている。しかもブラジルはカーニバル後から徐々に冬の時期になる。アジアでは3月以降に沈静化したとしても、季節が逆の南米ではそれから感染時期に入るので注意が ...

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新日系コミュニティ構築の鍵を歴史に探る=傑物・下元健吉=その志、気骨、創造心、度胸、闘志=ジャーナリスト 外山脩=(3)

 下元一家が味わった苦痛は、実は日本移民の多くが経験したことであった。「金の成る木」は嘘であった。しかも、その宣伝もしくは噂を誰が流したか判らなかった。そのため、苦情を持って行く先がなかった。  実際の収入は、間作をして当てでもしない限り、僅かなものだった。「間作」とは、ファゼンダ(農場)側からカフェーの樹間の土地を無料で借り、 ...

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ブラジルの外出自粛措置は本当に大げさなのか?

 「州知事たちが出した外出自粛措置(クアレンテーナ)を、大統領がひとりでのたうちまわるような形で阻止しようとしている」。新型コロナウイルス(以下コロナ)が猛威を振るいはじめたという大変な時期に、ブラジルでは州知事と大統領が対立するという異様な事態が起きている。  もともと「ひとつにまとまる」ことがあまり得意でないブラジルだが、今 ...

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■訃報■宗像直美さんコロナで病死=サンパウロ州立交響楽団合唱団の指揮者

 サンパウロ州立交響楽団(OSESP)合唱部などの指揮者、指導者として活躍してきた宗像(むなかた)直美さんが26日正午ごろ、サンパウロ市のオズワルド・クルス病院でコロナウイルス感染症が悪化して亡くなった。享年64。16日から入院し、19日に検査結果が陽性だと判明していた。  宗像さんは1955年5月31日、広島県生まれ。家族に連 ...

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ボルソナロ=衝撃のコロナ逆行政見放送=「学校再開し、商業も戻せ」=知事や保健の専門家らと真逆=国民や政界から批判止まらず

 25日夜、ボルソナロ大統領が政見放送を行い、新型コロナウイルスの感染拡大抑制のために州知事たちが実践している外出自粛処置(クアレンテーナ)を批判し、「学校を再開して経済活動に戻るべきだ」と主張。これをめぐり、国民や政界からは強い反発が起こり、大きな波紋を投げかけている。25日付現地紙が報じている。      ボルソナロ大統領は ...

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《リオデジャネイロ》ギャングの抗争激化=銃撃戦は1日平均10件以上=警察はコロナ対策に手を取られ鎮圧できず

 【既報関連】新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、リオ市でも24日から外出自粛令が出されているが、感染拡大防止策の実効性を高めるために警察の力が割かれていることで、犯罪組織(ギャング)同士の抗争が増加。リオ市の住民は外から聞こえる銃声に悩まされていると、25日付UOLサイトが報じた。  リオ市内のどこで銃撃戦が発生しているか ...

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《ブラジル》コロナ禍=南、北部でも死者、計57人に=26歳で検査さえ受けず死亡の例も

 【既報関連】新型コロナウイルスの感染者や死者急増で、24、25日にはブラジル北部と南部でも死者発生と24、25日付現地紙、サイトが報じた。  24日夜発表の州保健局の集計は、感染者2271人、死者47人(保健省発表では2201人と46人)だった。  感染者最多はサンパウロ州で、感染者が65人増えて810人、死者も10人増えて4 ...

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サントス=クアレンテーナで女性が負傷=母に会いに行くと窓から出て

 サンパウロ州海岸部のサントス市で、新型コロナウイルスに伴う外出自粛令(クアレンテーナ)を振り切って母親に会いに行こうとした女性が、窓から抜け出そうとして瓦を踏み抜き、負傷する事故が起きるなど、同令実施の難しさを示す事柄が起きている。25日付現地サイトが報じている。  同市の軍警によると、この事故は、同市のドトール・ペドロ・レッ ...

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《ブラジル》情報公開法弱体化の暫定令発表=日系議員カタギリ氏は撤回求める

 【既報関連】ブラジルの情報公開法には、開示請求された情報を、公開するまでの期日が定められているが、ボルソナロ大統領は23日、その期日を一時的に廃止することを定めた暫定令(MP)を発表した。25日付現地サイトが報じている。  このMPは、情報公開請求が拒否された場合、請求者がそれを不服として訴える権利も廃止しており、専門家たちは ...

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東西南北

 ボルソナロ大統領が24日夜に行った政見放送は、政界や国民のみならず、保健・医療、科学などの分野の専門家からも反感を買い、25日には諸団体が一斉に抗議声明を出した。代表例を挙げると、国家保健審議会、ブラジル感染症学会、ブラジル公衆衛生協会、サンパウロ州医師協会、ブラジル腫瘍外科学会、サンパウロ州地方薬剤師協議会、ブラジル小児科学 ...

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