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2020の記事一覧

臣民――正輝、バンザイ――保久原淳次ジョージ・原作 中田みちよ・古川恵子共訳=(200)

 夕食のあと、みんながまだジャカランダのテーブルにいるとき、話を切り出した。今回は質問とか提案ではない。ツーコが勉強をつづけるべきだとはっきり宣言した。ブラジルでは女の子も勉強する義務があり、その子たちと同じ条件をツーコにも与えるべきだ。マサユキはまだ14歳の少年だが、どうどうとした態度が父を驚嘆させた。下の子どもたちは兄の態度 ...

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臣民――正輝、バンザイ――保久原淳次ジョージ・原作 中田みちよ・古川恵子共訳=(199)

 いつもの夕食より4、5時間おくれて家族がそろってジャカランダーのテーブルについたのは11時過ぎてからだ。その夜、小言など一切なかった。遅い夕食にかかわらず、和やかな雰囲気が漂っていた。ミーチだけが、マジックにかけられ、自分がみんなの前から消えてしまったらいいのにと思った。  ツーコは兄が家と学校の間を、ほんの短時間しかかけない ...

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東京五輪でドリームチームが生まれるか

 実はブラジル内ではさほど大きなニュースにはなっていないが、むしろ日本のスポーツ・ファンの方が気にしているであろうから言うが、9日、男子サッカーのブラジル代表が南米予選通過を決めた。  これが日本だと、「サッカーの五輪代表」などというと、サッカー・ファンなら本代表と同様に熱い視線を送るもの。今回は自国開催なのでその必要は無いが、 ...

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《ブラジル》19年の小売販売量1・8%増える=17、18年に続き3年連続前年比増

 ブラジル地理統計院は12日、昨年12月の月次商業調査(PMC)の結果を発表。それによると、昨年12月の小売業界の実績は、販売量で見ると前月比マイナス0・1%だったが、2019年の年間トータルでは前年比1・8%増だったことが分かった。  2019年の販売量が前年比増となったことで、2017年の2・1%、2018年の2・3%に続く ...

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サンパウロ州=デング熱で早くも死者=患者数は昨年同月の半分に

 サンパウロ州保健局が8日、1月に感染が確認されたデング熱患者は1万890人おり、死者も2人出たと発表した。  死者が出たのは、内陸部のプレジデンテ・ヴェンセスラウ市とオズワルド・クルス市だ。  1月に感染が確認された患者の40%以上は、10市に集中している。内訳は、リベイロン・プレット(1076人)、ヴォツポランガ(756人) ...

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行政改革PEC=議会提出は遅れる見込み=寄生虫発言への反発も=地方選が二の足踏ませる=経済官僚「やることはやった」

 昨年成功させた社会保障制度改革に続き、ボルソナロ政権が今年の成立を狙っていた行政改革は、前途多難な様相だ。「ボルソナロ政権は、行政改革の憲法改正案(行革PEC)を今のタイミングでは議会に提出しない方針」と、12日付現地各紙が報じた。  行革PECには公務員の待遇変更などが含まれている。「待遇変更」は事実上のリストラで、行政スリ ...

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サンパウロ州政府=水害対策支出は予算の半分=ドリア政権でさらに減少=チエテ川の浄化規模も縮小

 10日の大雨でサンパウロ市内のチエテ川とピニェイロス川が氾濫したことが話題を呼んだが、サンパウロ州の水害対策費は年間予算を遥かに下回る額しか使われていなかったと、11、12日付現地紙、サイトが報じている。  11日付G1サイトによると、サンパウロ州は2010年から19年に、延べ62億レアルに上る水害対策予算を計上していた。だが ...

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《ブラジル》法定アマゾン審議会=副大統領の下で新たな歩み=域内の知事は除外して発足?

 昨年は法定アマゾンでの森林伐採や森林火災増加で、国際社会からの批判を浴びたブラジルで、法定アマゾン審議会が新たな歩みを踏み出した。  11日付現地紙サイトによると、ボルソナロ大統領は11日、同審議会を環境省の管轄下から副大統領の管轄下に移して再発足させるための大統領令に署名した。  同審議会は、副大統領や官房長官、法相、国防相 ...

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《リオ市》マリエレ市議殺害事件=インターフォンに細工なし=大統領家門番の証言に矛盾

 昨年10~11月に騒動を巻き起こした、ボルソナロ大統領一家が住むコンドミニアムの門番が、「マリエレ・フランコ元リオ市議殺害の共犯者がボルソナロ氏の許可を得た後、殺害犯の家に行った」と証言した件に関し、鑑識グループが、リオ州検察局が反証の証拠に使ったインターフォンに改ざんの痕はなかったと発表した。12日付現地紙が報じている。   ...

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《ブラジル》教育相が上院の教育委員会に出席=昨年の統一試験Enemは最高だったと開き直る

 【既報関連】先月18日に、昨年度の国家高等教育試験(Enem)で採点ミスがあったと公表されてから25日後の11日、アブラアン・ウェイントラウビ教育相は初めて公の場に姿を見せ、経緯の説明を行った。12日付現地紙が報じた。  同教育相は11日、上院常設の教育委員会の公聴会で、Enemや統一選抜システム(SISU)で発生したミスにつ ...

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