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2020の記事一覧

特別寄稿=『移民と日本人』を読んで=サンパウロ市在住  中田みちよ

 『移民と日本人』、久しぶりに一気に読みました。  それほど目新しいハナシなのかというと、私の乱読の余録もあって、それほどでもありません。深沢さんは記者ですから、すでに紙上で発表されている記事も多く、それ自体は既知項目。ただし、もう少し知りたかった次の場面が掘り下げられていて興味深いものでした。  たとえば「アルゼンチンで売られ ...

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世界中にさらされ続けるブラジルの政変

「ブラジル 消えゆく民主主義」のポスター(Netflix)

 13日、世界の映画賞の最高峰、アカデミー賞のノミネート発表が行なわれたが、この日は同時に、ブラジル政界が世界の好奇の目にさらされ続けることになることを決定付けた日にもなった。それはドキュメンタリー部門で、ブラジルの作品「ブラジル 消えゆく民主主義」がノミネートを受けてしまったためだ。  このドキュメンタリーは女性監督ぺトラ・コ ...

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(映画)問題作「マリゲーラ」、ついに公開へ 軍政時代の左翼ゲリラの英雄

 軍政時代の伝説的ゲリラ、カルロス・マリゲーラの生涯を描いた作品としてかねてから物議を醸していた映画「マリゲーラ」は、公開中止などの憂き目も見たが、5月にようやく公開にこぎつけることとなった。  「マリゲーラ」はブラジルの国際的俳優としても知られるヴァギネル・モウラが初めて監督を務めた作品で、昨年3月に行われたベルリン映画祭でも ...

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《サンパウロ市》イピランガ博物館=市制記念日に公開イベント=改修工事開始以来、初めて

 サンパウロ市市制記念日の1月25日、同市イピランガのパウリスタ博物館で、ストリートアートに関する講演会やワークショップなどが開催される。  1895年9月7日開業のパウリスタ博物館はイピランガ博物館としても知られ、イピランガ公園内には、ブラジル独立を宣言したドン・ペドロ一世の像などもある。1963年からはサンパウロ総合大学(U ...

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《ブラジルサッカー》五輪代表に思わぬ障害=1月の国際移籍期間が選手たちの集中力を削ぐ=代理人は決戦の地コロンビアまで押しかける?

 獲得打診、代理人や所属チーム関係者、獲得を希望しているチーム関係者との会合、代表とは関係のないメディカルチェックなど、1月いっぱいの国際移籍期間にはつきもののこうした動きが、18日にコロンビアで開幕する東京五輪の南米地区予選を目前に控えるブラジル男子五輪代表の集中力を削いでいる。  多くの選手が、欧州のビッグクラブに狙われてい ...

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《ブラジル》SECOM局長に収賄疑惑 マスコミ向け政府広告で口利き 見返りを自社に違法入金? 大統領の肝いりで大抜擢

ワインガルテン長官(Agencia Brasil)

 大統領府社会通信局(SECOM)のファビオ・ワインガルテン局長が、自身の企業を通じてテレビ局や広告代理店から賄賂を受け取っていた疑惑が生じている。16日付フォーリャ紙が報じている。    SECOMは連邦政府や関連機関の広告予算を管理する部署だ。ワインガルテン氏は昨年4月に局長となった後、自分が共同経営しているFWコムニカソン ...

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《ブラジル経済》昨年11月の小売は低調=第4四半期の成長に疑問府=19年全体GDPは2月末に判明

 ブラジル地理統計院(IBGE)が15日、昨年11月の小売業の総売上高は10月比0・6%増だったと発表した。16日付現地各紙が報じた。  また、昨年11月の売上を一昨年11月と比較すると2・9%増だった。11月は大型セールのブラックフライデーが行われるため、例年の売上は10月より大幅に伸びていた。ブルームバーグ社が発表前に行った ...

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法定アマゾン=森林伐採の増加傾向続く=WEF報告書もリスク扱い

法定アマゾンでの森林伐採増加傾向を示すグラフ(14日付G1サイトの記事の一部)

 国立宇宙研究所(Inpe)が14日、昨年12月の法定アマゾンの森林伐採は前年同月比183%増と発表した。アマゾンの森林伐採は、世界経済フォーラム(WEF)の「グローバルリスク報告書」でも経済リスクとして言及されたと、14、16日付ブラジル国内サイトが報じた。  Inpeのデータは、伐採をリアルタイムで把握するDeterと呼ばれ ...

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《ブラジル政府》雇用促進計画の詳細を発表=若者180万人の雇用目指す

 ブラジルで昨年11月に発表された、若者の雇用を促進するための新規雇用形態について定めた暫定令(MP905)の詳細を記した省令を、経済省が15日付官報に掲載した。同日付現地ニュースが報じた。  「緑と黄色の計画」と称される計画は、2022年までの期間限定ながら、最低賃金の1・5倍以内の待遇で、正規雇用での就職経験がない18歳から ...

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《ブラジル》保証判事制導入を最高裁が半年間延期 正式施行は早くとも7月か

 ジアス・トフォリ最高裁長官は15日、犯罪防止法で定められた「保証判事制」の開始を半年間先延ばしにする判断を下した。16日付現地紙が報じている。  「保証判事制」は、警察の捜査開始や逮捕命令などを出す判事と、その捜査の裁判を担当する判事を違う人物にするというものだ。  この制度は、ボルソナロ大統領が同法を裁可した時点で、23日か ...

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