「ついにこのときが来たか」。進歩党(PP)党首、シロ・ノゲイラ氏がボルソナロ政権の官房長官に就任すると聞いてコラム子はそう思った。そして同時に、伯国政界で長きにわたって「暗部の一つ」とされていた問題の党が、とうとう白日の下(もと)に晒される。そうも思った。 思えばPPが政界の表に出てくることはなかった。それは、たとえば古い世 ...
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安慶名栄子著『篤成』(45)
その頃になると、私はもはや父が苦しんだり、痛みを感じたりしないようにと願うばかりでした。父は特に宮本武蔵のビデオを見るのが好きでした。私は一緒にビデオを見ながら機会ある毎に漢字の読み方や意味を聞いたりして会話をするように心がけ、父は気長に説明してくれました。 92歳になった父は、主によし子姉さんに介護してもらっていました。よ ...
続きを読む »安慶名栄子著『篤成』(44)
すると、彼女の反応にはショックでした。「ああ、そう。母は私を育てずに他人の子供を育てたのね」と。 彼女は母親に対して深い反抗心を持っていたと感じました。どんなにつらい思いをしておばあちゃんは私たちに接していたのか、彼女には知る術もなかったのです。私はその話をしてあげました。その後、私たちは親しくなり、彼女は母親のことをもっと ...
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