ボルソナロ大統領が、国際的なジャーナリスト団体から「2020年の汚職の人(Pessoa Corrupta do Ano)」に選ばれた。12月31日付現地紙サイトなどが報じている。
これは「組織化された犯罪及び汚職報告プロジェクト」という国際的なジャーナリストの団体が毎年選んでいる賞で、過去にはロシアのプーチン大統領やフィリピンのデュテルテ大統領なども選ばれている。
昨年の受賞者には、米国のトランプ大統領やトルコのエルドアン大統領などとの接戦の末、ボルソナロ氏が選ばれた。
同賞の選考委員たちは受賞理由を、「汚職撲滅を訴えながら、汚職で名高い政治家たちに囲まれ、利権に絡む最悪の土地管理者の私腹を肥やすためにアマゾンの森林伐採を行っている」とした。
また、長男のフラヴィオ上議がラシャジーニャ疑惑で捜査対象になっているのをはじめ、息子たちや一家の関係者になんらかの疑惑が報じられていることに関しても、「個人だけでなく、家族ぐるみで犯罪に関与している疑いがある」とした。
この賞の発表の翌日の12月31日、ボルソナロ氏は毎週恒例のネットでの生放送でこの件に触れ、自身を批判的に報じ続けたグローボ局を「国の恥」と批判。「自分の政権に汚職はない」と言い張った。