中銀が国内の金融機関を対象に行った経済動向予想調査「フォーカス」によると、2020年のインフレは4・38%、国内総生産(GDP)はマイナス4・36%と予想されていると4日付現地サイトが報じた。
20年のインフレ率は12月28日の発表より0・01%ポイント下方修正されたが、国家通貨審議会が定めた目標の中央値4%は上回る見込みだ。地理統計院(IBGE)からの正式発表は12日の予定だ。
他方、20年のGDPの予想値は0・04%ポイント上方修正された。20年のGDPの予想値は6月29日に発表された6・54%減以降、少しずつ改善している。
11月現在の連邦政府のGDP成長予想は4・5%減、その他の国際機関の予想も、世界銀行が5・4%減、国際金融機関が5・8%減だったから、国内の金融機関は現状をより肯定的に受け止めているといえる。
21年については、インフレ率3・32%、GDP成長率3・40%と予想されている。今年のインフレ率の目標は3・75%、上下1・5%ポイントまでが許容範囲だ。GDPの成長予想は前週の3・49%増から0・9%ポイント下方修正された。
インフレ率が上昇傾向にある事などで、今年の経済基本金利(Selic)は、年末時点で3%と予想されている。
また、年末時点の為替は1ドル=5レアルの予想を維持。貿易収支は、20年の黒字予想額が555億5千万ドルから550億5千万ドルに下方修正されたが、21年の黒字予想額は551億ドルのまま。外国人投資家の投資予想額も20年400億ドル、21年600億ドルのままだった。