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戦後移民が準主役のドラマ=フジTV『その女、ジルバ』

ドラマ告知サイト(東海テレビホームページより)

ドラマ告知サイト(東海テレビホームページより)

 帰国した戦後移民が準主役の漫画『その女、ジルバ』(有間しのぶ著)が同名でTVドラマ化され、フジテレビ系全国26局ネットで9日から23時40分~24時40分の深夜枠に放送される。毎週土曜日3月13日まで放送予定。
 この物語は、主人公笛吹新(うすい・あらた)(池脇千鶴)40歳の独身女性が、夢も恋も忘れ人生を諦めかけていた時、40歳以上の女性しか働くことのできない熟女バー「OLD JACK & ROSE」にめぐりあった。そこで闊達な女性達に触れ、新たな人生の扉が開かれるというもの。
 ドラマのタイトルにもなっている、熟女バーの初代ママ「ジルバ」は、戦後にブラジル移住したが永住帰国し、日本でバーを開業した人物という設定。
 なお、ブラジルでの放送予定はない。 (番組URL=https://www.tokai-tv.com/jitterbug/)


□大耳小耳□
     ◎
 『その女、ジルバ』のママ「ジルバ」のモデルは、実在の佐々木美智子さんかもしれない。佐々木さんは1934年に北海道で生まれ、22歳の時に上京し、東京綜合写真専門学校で写真を学んで日大全共闘の活動の様子などを撮る傍ら、新宿ゴールデン街や新宿歌舞伎町でバーを経営。1979年に渡伯してマナウスで9年間飲食店・ペンションなどを経営し、88年に出聖。私設図書館を創立して93年に帰国。現在、東京都の孤島・大島町在住というツワモノ。『新宿発アマゾン行き―女ひとり、異国で開いた小さなバーの物語 』(文藝春秋、94年)などの著書もある。