ブラジル北東部バイア州のD‘Or調査・教育研究所の調査員らが、同州在住の45歳の女性が南アフリカで発見されたE484K型の変異種ウイルスに再感染していた事を確認した。同型の変異種への再感染確認は、世界でも初めてだ。
コロナウイルスは容易に変異する特徴があり、12月には英国での感染急拡大は通常より56~70%感染力が強い変異種によるものである事が確認され、世界中を震撼させた。
英国では12月23日にも、南アフリカから帰国した人からE484K型の変異種ウイルスが検出されていたが、この時は初感染で、再感染ではなかった。
今回再感染が確認された女性は、昨年の5月20日に新型コロナ感染症に罹り回復したが、10月26日に再度感染した。どちらの場合も感染はRT―PCRで確認されたが、2回目の感染時の症状は1回目より重症だったという。
同型の変異種はリオ州でも確認されていたが、E484K型への再感染例の確認は今回が初めてだ。
新型コロナに感染した人に出来た抗体が、変異種に対してどのくらい有効かは、世界中の医師が懸念しており、今回の女性の例は、世界中から注目されそうだ。
E484K型への再感染は8日正午に発表されたが、バイア州保健局は録音資料を公開したのみで、詳細な情報は明かしていない。
E484K型への再感染は「The Lancet」誌にも公開される予定で、同誌の研究者達による再確認を待っている状態だという。(8日付R7サイトより)