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《ブラジル》大統領がブラジル銀行総裁解任望む=ゲデス経財相は強く反対

 ボルソナロ大統領がブラジル銀行(BB)のアンドレ・ブランドン総裁の解任を求め、パウロ・ゲデス経財相がそれに強く反対していることが明らかになった。14日付現地サイトが報じている。
 これは大統領府広報局が認めたことで明らかになったことだ。それによると大統領は、BBが12日に発表した「再建プラン」に強い不満を感じているという。
 そのプランは、BBの約200の支店や事務所などの閉鎖と、5千人の希望退職などを含んでいるが、デジタル化推進などは政府の経済スタッフや経済界からはよい評価を得ている。

 大統領は今回のプラン発表が、上院、下院の議長選の前に行われ、自身の選出州での支店の閉店を嫌がる議員たちからの問い合わせや苦情が続いたことで、余計にいら立っているという。大統領はこれまでも、自分に投票してくれた市への支店開設を迫ったりしていたが、コロナ禍で失業者が増えている中での人員整理も、自分の意向に沿わないものと映った。
 ブランドン総裁は金融業界で20年のキャリアを持っており、昨年9月にHSBC銀行総裁からBB総裁に抜擢されていた。