15日、サンパウロ州保健局が前回から1週間という異例の早さでコロナウイルスの外出自粛規制の見直しを行い、1地区が5段階中最下位の赤レベル、7地区が下から2番目のオレンジ・レベルに落ちて厳しくなった。大サンパウロ市圏は変わらず黄レベル(3番目)だった。15日付現地サイトが報じている。
前回(8日)の見直しは2月5日まで有効なはずだったが、コロナの感染状況が急速に悪化し、感染者が159万829人、死者が4万9289人に達したため、早められた。サンパウロ州では、直近7日間の死者が1日平均200人超、感染者も1万人超/日という状態が1週間続いている。入院患者の総数は12月初旬からずっと、1万人を超えたままだ。
今回の査定により、四つあったオレンジ・レベルの地区のうち、マリリア地区が赤となった。この段階は、生活必需の活動のみに制限されるため、食料品を売る店や薬局、ガソリンスタンド、公共交通機関、教会、ペットショップの運営のみが可能となる。
この判定は、同地区の集中治療室の占有率が83%に達したためだ。
他方、オレンジ・レベルには、前回からのソロカバ、プレジデンテ・プルデンテ、レジストロに加えて、アラサトゥーバ、バウルー、フランカ、ピラシカーバ、リベイロン・プレット、サンジョゼ・ド・リオ・プレット、タウバテの7地区が加わった。
前回からの規定変更で、オレンジの地区では、美容院、ジム、公園の運営が認められている。また、それまでは4時間だった商業施設の営業時間も、8時間まで伸びている。だが、バーの運営は認められない。
黄レベルは、アララクアラ、バレットス、サントス海岸部、カンピーナス、大聖市圏、サンジョアン・ダ・ボア・ヴィスタの6地区のみとなる。このレベルでは、商業施設は10時間の営業活動(一般の商店は22時、バーは20時まで)が認められる。州内を代表する人口の多い市がここにとどまっているが、集中治療室の占有率が高い自治体は、1ランク下の基準に準ずるようにも求められた。
今回の基準は18日から有効となる。