サンパウロ市は15日、市北部のアニェンビ総合施設公園の運営権を30年間、民間企業に委託することを発表した。サンパウロ市カーニバルのパレードのメイン会場でもある同施設は市の民営化プロジェクトの目玉だった。15日付現地サイトが報じている。
この発表は15日、市の官報を通じて行われた。それによると、サンパウロ市は、13日に行った開札で入札額5370万レアルを提示して落札したGLイヴェンツと、30年間の業務委託契約を結んだという。
GLイヴェンツには今後30年間、2020年で創業50周年を迎えた同施設の改築や同施設でのイベント運営、周辺地区の商業施設化などを行うことが期待されている。
同施設は長年、サンパウロ市カーニバルのスペシャルグループのパレードの会場として使われてきた。また、モーターショーその他の国際イベントや国際会議、大型コンサートなどの会場としても利用されている。
この施設は、ジョアン・ドリア現サンパウロ州知事が17年にサンパウロ市市長に就任した頃から、民営化路線の筆頭格として考えられていた。当時の計画では完全に売却する予定だったが、所有権は市に残したまま、運営権を委託するという形になった。