持続可能な開発などに対する投資が盛んになる中、エネルギー部門においても太陽光発電が大幅に増えていると18日付現地紙が報じた。
2020年の太陽光発電への投資は130億レアルに上り、発電能力も4・6ギガワットが7・5ギガワットに増えた。内2・2ギガワットは、屋根の上やビルの壁面、敷地の一部などに太陽光発電用のパネルを設置した、分散型発電設備で生産されている。昨年の投資の8割弱は、分散型の発電に投じられた。
昨年は370万世帯の電力需要が太陽光発電で賄えるようになった。専門家は、太陽光発電は2021年も増加し、発電総量は12・6ギガワットに達するとみている。今年の投資は226億レアルに至り、76%にあたる172億レアルが分散型発電の設備増設に充てられる見込みだ。現在活動中の企業は約2万社で、今年は5400社位増えると見られている。
太陽光発電が急増している最大の理由は、同タイプの発電が始まった2012年頃は1メガワット/時当たり100ドルだった必要経費が20ドルに低下している事。これにより、高所得者層にしか手が届かなかった分散型発電設備の設置が中流家庭でも可能になった上、コロナ禍により、固定経費の削減法としても注目され始めた。
家庭用の設備を販売するWin社の場合、昨年の商談数は創業年の2019年の3倍になった。電気代が月350レアル位の家庭用設備は、10年前なら3万レアルだったが、現在は1万5千レアルと半減した。消費電力が大きい美容院の場合でも、4万5千レアル位で設置できるという。