ボルソナロ大統領支持派の代表的人物として知られるカルラ・ザンベッリ下議(社会自由党・PSL)が16日、大統領が新型コロナウイルスの治療薬として推奨してきたクロロキンに関する投稿をツイッター社から「虚偽の情報」と指定される処分を受けた。16日付現地紙が報じている。
問題の投稿は16日、ザンベッリ下議がクロロキンのコロナへの効用を証明しようとして行ったものだった。
その投稿は、ブラジル人ジャーナリストで、ボルソナロ派としても知られるアレッシャンドレ・ガルシア氏が、医学雑誌「アメリカン・ジャーナル・オブ・メディシン」において、クロロキンのコロナへの効用が証明されたと伝える動画を、ザンベッリ氏自身の紹介コメントと共に拡散したものだった。
すると、ツイッター社はこの投稿に、「この投稿は虚偽の情報であり、コロナウイルス感染症や感染状態を悪化させる可能性がある」という警告の文章を添付した。
ザンベッリ下議のツイッターは、ネット上のボルソナロ大統領支持者のひとつの情報源的役割も担っている。大統領も自分のアカウントで同様の投稿を行い、ツイッター社から「虚偽情報」とのレッテルを貼られている。
「アメリカン・ジャーナル・オブ・メディシン」の信用度は全世界で928番目とされているが、世界8位の「ニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」などは、新型コロナ感染症へのクロロキンの効用は認められなかったという研究報告を報じている。