思わぬ形でコロナワクチンのキャンペーン・ソングが生まれ、話題を呼んでいる。ファンキ歌手MCフィオッチの歌う「ブン・ブン・タン・タン」だ。この曲は2017年にヒットした曲だが、サビで繰り返される「ブータンタン」というフレーズが、コロナバックの治験に協力し、国内生産を担当するサンパウロ市ブタンタン研究所を思わせることで再び注目を浴びた。その反応を受けて急きょ作成された新しいミュージック・ビデオでは、MCフィオッチがブタンタン研究所に実際に乗り込み、白衣を着てコロナバックを握りながら歌っており、マスクをした人たちが研究室や玄関前で曲にあわせて楽しげに踊っている姿も映っている。ワクチン接種への頼もしい援軍登場といったところか。
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25日のサンパウロ市は市の誕生日で祝日だったため、公園やレストランが人でごった返したという。サンパウロ州ではこの日からより厳しいコロナの外出自粛規制の適用が始まっているが、サンパウロ市民の多くはその自覚がなかったようだ。現時点で州が発表しているところによると、少なくとも次の2週間の週末は市内の規制レベルは最低の赤レベルで必要最低限の商業活動しか認められない。バーやレストランの関係者はこの規制に反対し、デモも起こしている。とはいえ、厳しい規制に協力し、外出自粛そのものから早めに抜け出せた方が良いのでは。
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25日のサッカーの全国選手権で、コリンチャンスは本拠地イタケラでの対ブラガンチーノ戦を0―2で落とした。コリンチャンスの勝ち点は45点のままで、現在10位。次回のリベルタドーレス杯の進出権獲得には6位までに入る必要があるが、今回のリ杯やブラジル杯の展開次第では8位までに広がる可能性がある。残り7試合で逆転できるか。