連邦政府が2020年に、コンデンスミルクに1500万レアルを費やしたのをはじめ、食費に年間18億レアル使っていたことがわかり、波紋をなげかけている。27日付現地紙が報じている。
これは、メトロポレス報道サイトが調査した結果を24日に発表して注目されたものだ。それによると、連邦政府は2020年に食品、飲料類に18億レアルを費やしていたことがわかったという。これは2019年を20%上回る額だ。
それによると、コンデンスミルクだけで年間1560万レアルが使われていた。これはボルソナロ大統領の朝食時の好物として広く知られている。
ほかに3270万レアルを「ピザ、その他の飲料」、100万レアルをアルファッファ(薬草)、5千万レアルをチョコレート、1600万レアルをフライドポテト、200万レアルがガムに使われていたことがわかった。
その中でもっとも注目を集めたのはコンデンスミルクだった。それは、発表されたデータから、395グラムの缶を二つ買うのに、一つにつき162レアル使っていたことがわかったためだ。しかも、コンデンスミルクの購買数を計算すると、年間250万個、1日につき7200個のコンデンス・ミルクを購入したことになる。
この報道を受け、社会主義自由党(PSOL)の下議4人は26日、18億レアルの食費に関して捜査を行うよう、連邦検察庁に依頼した。同党のサミア・ボムフィム下議は「1日に7200個のコンデンスミルクを大統領一家が本当に消費できるのか。それとも水増し請求が行われているのか、調べる必要がある」と語っている。また、2018年大統領候補のシロ・ゴメス氏(民主労働党・PDT)も捜査願いを出す予定だ。
この報道が行われた後、連邦政府の透明性を証明するサイト「ポルタル・ダ・トランスパレンシア」はなぜか一時的に閲覧できない状態に陥ったが、27日朝には復旧した。