国立社会保障院(INSS)が管理する年金や恩給などの支給額が5・45%調整され、1100~6433・57レアルとなったのに続き、2月からの納付金額も同率で調整されたと14日付現地サイトが報じた。
支給額の上限引き上げは、地理統計院(IBGE)が12日に発表した全国消費者物価指数(INPC)に基づき、13日に行われた。老齢年金や遺族年金、傷病手当、事故手当などは最低賃金が下限で、上限は6101・06レアルが6433・57レアルに引き上げられた。今年の最低賃金は1100レアルだ。
これと並行し、正規雇用者や家庭内労働者、独立した労働者に対する納付金の徴収率も調整された。納付金額変更が2月からなのは、前月の給与を基に計算するからだ。
2月からの納付額(徴収率)は、1100レアルまでが7・5%、1100・1~2203・48レアルが9%、2203・49~3305・22レアルが12%、3305・23~6433・57レアルが14%となっている。
具体的には、月収が1500レアルの人は、1100レアルの7・5%(82・50レアル)と1100レアルを超える400レアルの9%(36レアル)の計118・50レアルを納める事になる。月収が2千レアルなら、1100レアルまでの7%とそれを超えた分の900レアルの9%の計163・50レを納める事になる。
この率で行くと、月収が6千レアルの人の納付額は698・95レアルで、従来より7・66レアル安くなるが、月収が6156レアルを超えると従来より高くなる。例えば、月収が6433・57レアルを超える人の納付額は751・99レアルで、従来より38・89レアル高くなる。