ジェツリオ・ヴァルガス財団(FGV)によると、1月のサービス業の信頼感指数は前月を0・7ポイント下回る85・5ポイントとなった。信頼感指数は0~200で表され、100を超えると肯定的な評価をしている事を示す。85・5ポイントという数字は、業界には否定的な見方が広がっている事を示す。
サービス業界は新型コロナのパンデミックの影響が大きい業界の一つで、未だにパンデミック前の2020年2月の94・4ポイントを超えられずにいる。
悲観的な見方は現状に対してと、将来の見通しに対しての双方で強まっており、どちらの指数も前月より0・7ポイント低下した。これにより、現状に対する信頼感指数は80ポイント、将来の見通しに対する信頼感指数は91・3ポイントとなった。
新型コロナの感染再燃と、連邦政府の緊急支援措置(時短・減給や一時帰休といった雇用維持政策や緊急支援金の給付)終了で、消費者達の警戒心や不安感はますます強まっており、人との接触や外出を必要とするようなサービスの利用も減っている。このような状況が、業界内での信頼感の回復を困難にしていると、FGVの調査員のロドルフォ・トブレル氏は説明している。
ただし、サービス業界の設備稼働率は0・9ポイント上昇し、2015年9月の83・6%以来の高水準となる83・4%に達した。(29日付アジェンシア・ブラジルより)