サンパウロ州のジョアン・ドリア知事が29日、今年のカーニバルの任意休日(ponto facultativo)をキャンセルすると宣言した。連邦政府が4日に発表したカレンダーによれば、2月16日のカーニバル当日と前日の月曜日(15日)、灰の水曜日(17日)は任意休日のため、サンパウロ州ではこの3日間は平日扱いとなる。
もともと「任意の祝日」なので自治体の判断で慣例的に祝日にされていたが、カーニバルは法律上の休みではなかった。
任意休日のキャンセルは、連休は人々が外出をする機会が増え、コロナ禍がさらに長引くとの判断によるものだ。地域開発局のマルコ・ヴィニョリ局長は、カーニバルの任意休日を休日扱いとするか否かは各市市役所が決める事としつつ、各自治体は州政府の方針に従うよう奨励した。サンパウロ市は既に、州政府の判断に従う事を決めている。
これにより、15~17日は州の公的機関は通常通り機能するが、サンパウロ証券市場(B3)は、15、16の両日は休日扱いとし、株の取引は行わないという。
28日現在のサンパウロ州の新型コロナ感染者は174万6070人で、直近7日間の感染者の平均は1日あたり1万759人、死者は5万2481人で、1日あたりの平均は220人だ。
サンパウロ州政府は15日も、公立病院や州と提携している病院での急を要しない手術のキャンセルとサンパウロ市での臨時病院再開を発表したが、現状では5段階ある外出規制レベルの3段階目の黄色に復帰する地区が出ていない。
カーニバルの任意休日をキャンセルした州や州都はサンパウロ州とサンパウロ市、バイア州とサルバドール市、セアラー州とフォルタレーザ市、ペルナンブコ州とレシフェ市、ベロオリゾンテ市など。リオ州は州条例でカーニバルを休日としており、16日は休日のままだが、15、17日は平日扱いとなる。