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《ブラジル》保健省に約80%が否定的=医療関係者への調査で明らかに

 国内の医師の約8割が、保健省のコロナウイルス対策は良くないと考えていることがわかった。2日付現地紙サイトが報じている。
 これはブラジル医師協会(AMB)が2日に発表した調査結果で明らかになった。それによると、全国の医師3882人に訊いたところ、コロナウイルスに対するパズエロ保健相の指揮下での保健省の対策を78・5%が「良くない」と考えていることがわかった。
 昨年4月、マンデッタ元保健相の時にサンパウロ州医師協会(APM)が行った調査では、72%の医師が保健省の対策を「良い」と評価していた。

 AMBのセーザル・エドゥアルド・フェルナンデス会長は、「マンデッタ氏が昨年4月に解任されてからというもの、保健省の評価は下がりっぱなしで、今回調査でも保健省の対策を『良い』と評価した人は16%のみだった」という。
 医師の64%は医療現場の人材や衛生基準、医療機器の不足に不満を覚えている。具体的には、32・5%が医師や看護師といった専門職不足を覚え、27・2%の人が患者に対応するためのサービスガイドラインやプロトコルの欠如を訴えた。また、20・3%が病床数不足、16・7%がマスクや手袋、アルコールジェルといった基礎的な衛生用品の不足、16%が診断用の検査数の不足を挙げ、重症者しか検査を受けられないという医師も13%いた。