1月30日に開催された、南米大陸のクラブ王者を決めるリベルタドーレス杯決勝戦後、優勝したパルメイラスのファンの妻と、ライバルチームのコリンチャンス(チモン)のファンの夫が口論となり、夫が妻を刺殺するという事件が起きた。
サッカー熱が高じて殺人事件が起きたのはサンパウロ市西部サンドミンゴス区だ。夫(34歳)によると、リベルタドーレス杯決勝後、パルメイラスの優勝を喜ぶ妻とライバルチームのファンの夫が口論となった。激した妻が包丁で夫の腹を刺したため、カッとなった夫が包丁を取り上げて妻の腹を複数回差し返したという。
隣人からの通報を受けた警察が駆け付けたところ、妻は台所の床に倒れており、救命措置を施したが助からなかった。夫は現行犯逮捕されたが、腹部のケガの治療が必要と判断され、サンパウロ市北部のマンダキー病院に運ばれた。
この事件はピリツーバ区の第33署に殺人事件として登録され、現場検証も行われた。加害者は警察官の監視下で入院している。
パルメイラスとコリンチャンスは、サンパウロ市に本拠を置くライバルチームだ。パルメイラスは現在、クラブワールドカップに出場するため、カタールにいる。リベルタドーレス杯優勝は2度目だが、クラブ世界一のタイトルは持っていない。
一方のコリンチャンスは2000年と2012年にクラブ世界一となっており、「俺達は世界一のタイトルを持っているが、お前達は持っていない」と言ってパルメイラスを揶揄するのが常だった(2日付G1サイトより)