リオ市役所が5日、例年ならばカーニバル恒例のパレードやブロッコの行進などが行われる2月12~22日のイベントや露店販売、観光客を乗せた乗り物の市内乗り入れなどを禁止すると同日付官報に掲載した。
エスコーラ・デ・サンバや主だったブロッコは既に、2月のカーニバル期間中のパレードなどを行わない方針を発表済み。リオのサンバ専用会場サプカイーを舞台とするスペシャルグループのパレードは今年、すでに延期でなく中止となっている。
同市では既に、16日は州条例に従って休日とするが、15、17日の任意休日は休日扱いにしない事を発表済み。それに加えて、新型コロナの感染悪化を招き得る3密を避けるため、前記期間中の活動を禁じた。
2月のこの期間中は、観光客を乗せたチャーターバスその他の乗り物の市内乗り入れも禁止となる。
ただし、市内の企業やホテルなどに提供するサービスが目的の乗り物の乗り入れは対象外となる。
市役所側は、違反者には資産や道具類の没収、罰金などの懲罰を科す意向。違反したエスコーラやブロッコは来年度のカーニバルへの参加も禁じられる。
リオ市のコロナ禍は深刻で、4日の時点での死者が1万7535人に達し、サンパウロ市の1万7491人を超えた。リオ市の人口は670万人で、人口が1200万人超のサンパウロ市の半分強だが、死者の累計がサンパウロ市を超えた事で、同市は全国一、新型コロナによる死者が多い市となった。
4日現在での死者が多い地区と死者数は、カンポ・グランデ1059人、バングー762人、チジュッカ586人、コパカバーナ584人、レアレンゴ534人、バラ・ダ・チジュッカ382人などとなっている。
4日の新規感染者は711人、新たな死者は106人で、感染者の累計は19万1千人を突破した。内16万3千人が既に回復している。4日現在の入院患者は945人で、内426人は集中治療室に入院している。入院患者の過半数(541人)は市立の医療施設で治療を受けている。(5日付アジェンシア・ブラジル、4日付フォーリャ紙電子版、4日付G1サイトより)