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《ブラジル》アボノ・サラリアル=労働者救済策で支払前倒し=5~6月生まれ向けを2月に

連邦貯蓄銀行で列をなす人々(Marcelo Camargo/Agencia Brasil)

 新型コロナの感染が再燃する中で緊急支援金の支給が打ち切られ、家計が逼迫している人が増えたため、19年の勤務状態に応じて支払われているアボノ・サラリアル(一種のボーナス)の内、5~6月生まれの人向けの支払いが前倒しされる事になったと5日付現地サイトが報じた。
 パンデミックによって失業したりして所得が減り、経済的に困窮していた人達は、緊急支援金の支給打ち切りでなおさら困窮している。
 このため、連邦貯蓄銀行が、3月に予定されていた5~6月生まれの人向けのアボノ・サラリアルを2月12日に前倒しして支払う事を決めた。
 連邦貯蓄銀行が扱うのは、民間企業や民間団体によるサラリーマン財形である社会統合基金(PIS)によるアボノ・サラリアルだ。

 ブラジル銀行が扱い、財団や軍も含む公的機関で働く公務員向け財形計画(Pasep)によるアボノ・サラリアルでは、末尾番号が8~9の人達への支払いが2月11日に前倒しされる。
 どちらの場合も、各々の銀行に口座がある人はその口座に、口座がない人は各人の名前で設けられている電子口座に振り込まれる。3~4月生まれの人と5~6月生まれの人で連邦貯蓄銀行に口座がある人と、末尾番号が6~7と8~9の人でブラジル銀行に口座がある人は、9日に振り込まれるはずだという。
 それ以外の月生まれやそれ以外の末尾番号の人は既に各行の口座か電子口座に振り込まれているが、電子口座に振り込まれている人は、6月30日までに各自の口座に振り込み直すか、現金で引き出す必要がある。