《ブラジル》副大統領が閣僚会議に呼ばれず=大統領との不仲説深まる

9日に行われた閣僚会議にアミウトン・モウロン副大統領が呼ばれていなかったことが判明し、ボルソナロ大統領との不和が再びささやかれている。10日付現地紙が報じている。
9日、プラナウト宮で緊急で閣僚会議が行われたが、この席にモウロン副大統領の姿はなかった。この件に関して本人は「自分は呼ばれなかった」と認めた。「自分がそこに参加する必要がないと判断されたのだろう」と語るモウロン氏は、それが悪意によるものでないことを強調した。
しかし、この会議は事前に予定されたものでこそなかったものの、ほとんどの大臣が参加した。モウロン氏以外で欠席したのはファビオ・ファリア通信相だが、同相は日本出張中で、国内にいなかった。会議の時間帯、モウロン氏に他の予定は入っていなかった。
「私は10日に法定アマゾン全国委員会が控えていたから、それも考慮されたのだろう」とモウロン氏は分析している。
だが、今年に入り、ボルソナロ大統領と副大統領の関係が危ういと見られる瞬間は数回もあった。
1月にはモウロン氏が「意思の疎通が足りていない」とし、連邦政府内の大事なことが自分には伝えられていないことに不満を述べていた。また、連邦議会の議長選後に起こり得る閣僚人事の異動の一つとして、モウロン氏がアラウージョ外相の名前を挙げた後、ボルソナロ大統領が「現在の閣僚は誰一人解任しない」と明言したこともあった。
さらに、2月に入ってからは、モウロン氏の側近が、一部の下院議員らの側近に「モウロン氏は大統領になる用意ができている」とし、下院での大統領罷免審議を呼びかけるかのようなメッセージをワッツアップで送っていたことが判明。「モウロン氏によるクーデターか」と報道され、副大統領が側近を解任する事態になった。
22年大統領選をめぐり、「ボルソナロ氏が副候補に民主党(DEM)の政治家を選ぶのではないか」として、ACMネット党首やテレーザ・クリスチーナ農相の名前を挙げるといった形の報道も行われている。