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《サンパウロ州》85歳以上の接種12日から=80歳以上は3月1日に開始

10日朝、グアルーリョス空港に届いた5600リットルのコロナバックの有効成分(Govesp)

 サンパウロ州のジョアン・ドリア知事が10日、85~89歳への新型コロナの予防接種の開始予定日を12日に前倒しすると発表したと同日付現地サイトが報じた。
 サンパウロ州では1月17日以降、医療従事者や収容施設内にいる高齢者、先住民、キロンボ(黒人奴隷の子孫居住地)住民、計160万人と、90歳以上20万6千人への接種を実施中だ。
 1月29日の発表では、90歳以上へは8日、85歳以上へは15日から接種開始の予定だったが、90歳以上への接種開始は5日に前倒しされた。
 同様に、85~89歳への接種開始は12日に前倒しされる。この年齢層への接種前倒しは、サンパウロ市が州政府に要請していた。85~89歳の接種対象者は30万9千人とされている。

 サンパウロ州政府は、初回接種と第2回目の間隔を長めにとり、1回だけでも接種を受けた人を増やしたいとしていたが、保健省が2~3週間での接種という方針を守るよう要請した。85~89歳への初回接種と、医療従事者や先住民のように早期に接種を受けた人達への再接種は並行して進められる。
 80~84歳への予防接種を3月1日から始める予定である事も10日に発表された。サンパウロ州政府はもっと速いペースで予防接種を行う予定だったが、ブタンタン研究所が製造するワクチンを保健省が買い取る事を決めたため、接種計画が変更されていた。
 ドリア知事は現在、完成品のコロナバックを州独自に購入し、州内の予防接種日程を早めようとしているが、当面は80歳以上の日程を決めるに止まっている。