サンパウロ市の発表によると、9日までに90歳以上の市民2万7906人がコロナワクチンの接種を済ませたという。同年齢層の接種がはじまったのは5日だから、5日間でこの人数の接種をこなしたことになる。市によると、対象として想定されている人数は3万2837人だというから、すでに85%の人が接種を受けたことになる。10日には870万回分に相当する量が作れるコロナバックの原材料5600リットル分が中国からグアルーリョス空港に届いた。なるべく多くの人ができるだけ早く接種を終え、対象年齢が下がっていくのを楽しみに待ちたいところだ。
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サンパウロ州の州立校は8日から新学期を開始したが、そのうち7校にコロナ感染者がいた、もしくはその疑いがあるということで対面授業開始をとりやめている。内訳はサンパウロ市で2校(北部と東部で1校ずつ)、他の州内で5校だ。州内で5千校ある州立校のうちの7校なので0・1%ほどではあるが、気にならない話ではない。この数が増えないよう、州や学校は基本的なガイダンスにしっかり従って対応することを願いたい。
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連邦議会が1日から再開し、政界の動きが本格化したからなのか、このところ、政治関係の報道が活性化している。とりわけ、22年の大統領選を見込んた話が目立ち始めているが、通常の大統領選前年と比べても今年は早い気が。それだけ、現政権に安定感がなく、「勝機あり」と見ている政治家たちが多いということかも。今後やいかに。