ブラジルでのコロナウイルスのワクチン接種第1号となった女性が12日、サンパウロ市で2度目の接種を受けた。12日付現地サイトが報じている。
国内最初のコロナワクチン接種者は、サンパウロ市の看護師モニカ・カラザンスさんで、1月17日に国家衛生監督庁(ANVISA)がコロナバックの緊急使用を認めた直後に、初回の接種を受けた。
2回目の接種は通常、1回目の接種から14〜28日までに行われるが、モニカさんは最初の接種から26日後に2回目の接種を受けた。
2回目の接種は、サンパウロ州庁舎のあるバンデイランテス宮で行われた。ジョアン・ドリア知事らが傍らで見守る中で接種を受けたモニカさんは、「これで私に特権が与えられたわけではない。私はこれまで通り、外出の際にはマスクをするし、手洗いやアルコール・ジェルでの手指消毒も欠かさない」と語った。
2回目の接種は他州でワクチン切れが起こる中で行われたものだったが、ドリア知事は「ワクチン供給をブタンタン研究所だけに任せていては間に合わない。現在使われている国内のワクチンの10回に9回はコロナバックなのだから」と語った。
10日には中国からコロナバックの原材料が届いたばかりだ。ブタンタン研究所は4月までに4600万回分のワクチン納品との契約を結んでおり、さらに5400万回分のワクチンを製造する準備も行っている。