ブラジル日本都道府県人会連合会(市川利雄会長)の「2021年1月度代表者会議」が1月28日、オンラインアプリ「ZOOM」で行なわれ、各県人会代表者役員及び青年部を含む48人が参加し、ポルトガル語を中心に開催された。当日は、「県連ふるさと巡り再延期」と「21年の日本祭り開催可否進捗」が議題として上げられ議論が行われた。
同会議には旅行会社「グローバルツーリズモ」代表の矢野ジュリー氏が参加し、「第52回移民のふるさと巡り」の再延期決定を発表した。同旅行は昨年3月に予定していたが、新型コロナ感染拡大の影響を受けて今年3月に延期された。ところが今年に入りコロナ終息の目処が絶たないため、9月への再延期が決まった。
予定日は9月24日から28日まで(追加のオプションツアーを申込んでいる人は30日まで)。内容は昨年申込み時と同じ。南麻州都カンポ・グランデやノヴァアンドラジーナ市の日本人会館、パンタナールの自然が堪能できる観光地ボニートなどをめぐる。
矢野さんは「再延期が決定し本当に申し訳ございません。苦渋の決断ですが参加者の事を一番に考え決めました。航空チケットは現在各社で調整中です。楽しみにしていた方には申し訳ございませんが、もうしばらく様子をみましょう」と語りかけた。なお新規参加者の申込みも受付中。「県連ふるさと巡り」に関する質問や申込みは矢野さんまで連絡を(直通電話=11・3271・3189、住所=Rua dos Estudantes,15,Cj63,Liberdade)。
続いて日本祭りの現状が市川会長より発表された。昨年7月に開催予定だった「第23回日本祭り」はコロナ禍により開催予定を延期に。その当時は21年には災禍が終息していると想定し、本年7月に開催を変更した。ただしまだ災禍が治まらないことから、本年も同祭が開催可能か、現状検討段階だという。
同祭の開催可否は、来る3月に会場運営会社エキスポ・サンパウロと臨時会議を行う予定で、そこで正式決定となる。この会議では、コロナの現状や政府の方針などに沿った開催可否が決められる他、延期になった際に先払いで納めている会場費を再延期時に持ち越しが可能かも議論する。
仮に本年の開催が可能になったとしても、収容人数に制限をかけ、マスクの着用やアルコール消毒、体温計測など感染防止対策は徹底することになるという。
市川会長は、「ワクチンの導入が始まりましたが、現状では開催可否判断ができません。今後の感染動向や政府の動向を考慮した上でスポンサー、バザリスタ、来場者、県連にとって一番いい判断をエキスポ・サンパウロと決めたいと思います」と今後に向けた予定を語った。