新型コロナの感染再拡大でカーニバルの期間中も3密を避けるように指示している自治体が多い。その一つリオ市では、12日夜から14日未明までの2晩で14軒の店が営業停止処分を受けた。
例年ならカーニバル直前の金曜日からは観光客やサンバを楽しむ市民で賑わう同市だが、今年は人が集まるイベント類は禁止。12日からは市警備隊などによる取り締まりが強化された。
12日から14日未明までの2晩で取り締まりを受けた店は43軒で、25軒で違反行為を指摘され、14軒は営業停止処分を受けた。14日午後の市役所の発表によると、13日夜~14日未明に営業停止処分を受けたのは4軒、13日日中はイーリャ・デ・ゴヴェルナドールでバーやフード・トラックが営業停止を命じられたという。
リオ市内のバーやレストランはカーニバル期間中も営業を認められているが、感染拡大を抑制するための規制順守が義務付けられる。一例はテーブルについている客への酒類販売禁止や、テーブルや椅子の間隔を1・5メートル以上離す事などだ。
音楽の生演奏は禁じられており、ナイトクラブは入場者を4分の1に制限し、ダンスや音楽の生演奏も行わない事が条件となっている。
違反例が報告された地区はバーラ・ダ・チジュッカ、イパネマ、ガヴェア、ラゴア、レブロン、チジュッカなどだ。
3密が生じたりしていたために取り締まりを受けた店やイベント会場では、罰金や音響機器没収などの罰則が適用され、営業停止も命じられた。
ダンスパーティを開いていたジョッキー・クラブのバーでは何百人もの人が集まっており、レクレイオ・ドス・バンデイランテスのプラッサ・セイスでも、イベント会場二つとフード・トラックが営業停止となった。
レブロンでは、パンデミックの期間中も頻繁に人混みが生じていたジアス・フェレイラ街で、スピーカー没収や罰金徴収などが行われ、アルコール飲料を売っていた新聞販売店も資材没収となったという。
同市内のエスコーラ・デ・サンバやブロッコには、カーニバル期間中に人混みなどを生じさせた場合は来年のカーニバルへの参加禁止と告げられている。
早い時期からイベント開催を明確に否定してきたが、稼ぎ時と考える一部の商店やイベント業者、せめて週末やカーニバルは踊りあかしたいと願う市民が街頭に出たり、集まったりするのを完全に避けるのは至難の業だ。市警備隊などによる取り締まりは22日まで続けられる。
同様の取り締まりは各地で行われており、連邦直轄区では14日だけで98軒中10軒が営業停止処分を受け、罰金2万レアルも徴収された。
ミナス州ベロ・オリゾン市でも、12日17軒、13日3軒、14日1軒が営業停止となり、1万8359レアルの罰金も徴収された。(14、15日付アジェンシア・ブラジルより)