SBグループ会長や鹿児島県人会マナウス支部会長など務めていた武田興洋さん(たけだ・こうよう、一世、鹿児島)が4日(木)、新型コロナウイルス合併症のため、サンパウロ州サンカエターノ・ド・スル市のサンルイス病院で亡くなった。行年79歳。
武田さんは1月初旬頃新型コロナウイルスに罹患し、マナウス市内の病院が満床のため同病院へ転院した。一時はある程度回復していたが、合併症により肺の換気機能が低下し亡くなった。
葬儀はパンデミックのために、西部アマゾン日伯協会で家族と知人のみで行われ、各人入れ替えで故人にお別れを告げる時間が設けられた。火葬したが埋葬は行っておらず、親族の手元にある。
3月24日(水)午後6時(サンパウロ時間午後7時)には、東本願寺によりリモート方式で四十九日法要を行う予定。
武田さんは1958年あるぜんちな丸で渡伯し、家族でエフィジェニオ・サーレス移住地に第一次入植した。1975年に兄弟と供にSBグループ(SB Comércio Ltda)を設立し、会長をつとめていた。
商工会議所幹部、マナウス・カントリークラブ評議会委員長、西部アマゾン日伯協会の要職を歴任するなどマナウスの日系社会の福利厚生や、当地への日本文化振興のため多岐に亘る活動を行ってきた。その貢献を認められ、2018年には「平成30年度外務大臣表彰」を受賞していた。
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