ボルソナロ大統領が18日、3月1日から液化石油ガス(GLP)とディーゼル油の連邦税を免除と宣言したと同日付現地サイトが報じた。
ペトロブラスが19日からガソリンとディーゼル油の価格を値上げすると発表した事を批判していた大統領が木曜恒例のライブで語ったもので、GLPについては恒久的に、ディーゼル油に関しては2カ月間、連邦税をゼロにするという。
この値上がりをトラック運転手組合が問題視してストライキを呼びかける動きがあったのを見て、大統領が突然に発表した。
GLPとディーゼル油にかかる連邦税は、社会統合基金(PIS)/公務員財形計画(Pasep)と社会保険融資納付金(Cofins)を支える財源となる。免税される間の補充はどうするのか明らかではない。
GLPは各ボンベに付き2・18レアル、ディーゼル油は1リットルに付き約35センターボが連邦税だ。燃料にかかる連邦税には経済支配介入納付金(Cide)もあるが、GLPとディーゼル油のCideは既に免税扱いになっている。
ボルソナロ大統領はライブで、ペトロブラスはGLPを40レアル弱で売っているが、消費者価格は90レアル前後で、その差額は州収税の商品流通サービス税(ICMS)と輸送・販売業者の利益だと説明した。
ペトロブラスが1月31日から2月6日までに得た情報によると、GLPの消費者価格の47%はガス自体の費用で、輸送・販売業者の経費(と利益)が35%、州税が15%、連邦税が3%となっている。
大統領は、ディーゼル油の免税機関が2カ月のみであるのは、その間に連邦税をゼロにする方法を探すためと説明。また、ペトロブラスの独立性を認めつつも、燃料価格の値上がりが続いている事を改めて批判し、「近い内に何らかの変化が起きるだろう」とペトロブラス総裁へ圧力をかけるような発言をした。