国内の八つの医療機関(病院や研究所)が行っている回復後の患者の追跡調査によると、人工呼吸器を使う必要が生じた重症患者の4割は退院後半年以内に再入院しており、死亡例は4分の1に達していると21日付フォーリャ紙などが報じた。
人工呼吸器が不要だった患者の半年以内の再入院率は17%、死者は2%。それに比較すると重症化すると、退院後も様々な後遺症で苦しみ、命を失う可能性が高い事がわかる。
人工呼吸器を使う際は麻酔や筋肉弛緩剤が投与され、体も動かさないため、長期入院で体重が減り、自力歩行ができなくなる人や嚥下が困難になる人もいる。
退院が即社会復帰ではなく、感染前の生活に戻るまでの時間は症状の重さや入院期間、感染前の健康状態などに左右されるため、感染が疑われる時は重症化する前に診察、治療を受ける事も重要だ。
ふらつきや脱毛、うつ病、物忘れ、手足の連動性がなくなる、感情の起伏が大きくなるなどの症状は、軽症者や無症状者でも見られるという。