ミナス州ベロ・オリゾンテ市から約150キロのサンタマリア・デ・イタビラ市が21日未明に集中豪雨に見舞われ、ジラウ川の氾濫による洪水や土砂崩れが発生。22日午後までに子供を含む6人を遺体で発見と21、22日付現地サイトが報じた。
ロメウ・ゼマ同州知事は21日、ヘリコプターを派遣し、救助活動を支援する一方で、人道支援のための物資を積んだトラックを送ったと発表。大雨の被害は同市だけでなく、複数の市で出ているが、州政府は全ての被災地の市役所と市民を支援すると約束した。
隣接するイタビラ市の市役所は、被災者のために学校を避難所として提供し、食料や給水車を送る事を約束した。同市では被災者向けの寄付も募り始めている。
22日朝の時点でのサンタマリア・デ・イタビラ市での犠牲者は2人で、行方不明者が4人とされていた。だが22日に再開された消防による救助活動で、男性1人、女性2人、子供1人が遺体で見つかった。男女3人の遺体が発見・回収された時点で地元メディアは父親と娘二人と報じた。
他方、土砂崩れで押しつぶされた家屋にいたとされる5歳の男児は、大きな木が邪魔をして救助に手間取った。家の間取り図などを解析した消防が木を切るなどして、必死の救助活動を続けた結果、午後になって遺体が見つかった。男児の家族は家屋倒壊時に逃げられたが、男児を助け出す事はできなかった。
今回の集中豪雨はかつてない規模で、電力や水の供給も滞っている上、道路も寸断されている。サンタマリア・デ・イタビラ市内では黒人奴隷の子孫が住むコミュニティの一つが孤立状態に陥っているという。