
サンパウロ市のジャパンハウス(JH、エリック・アレシャンドレ・クルッグ館長)で1月29日まで公開された石川直樹『ジャポネシア(JAPONESIA)』展が、初の試みとしてパラナ州クリチバ市のオスカー・ニーマイヤー美術館(MON)でも一般公開されている。2月11日から4月11日まで。
石川氏は現代の日本写真界を代表する写真家の一人。今回の写真展は、日本列島の地域性に着目し、それぞれの土地が持つ特性や文化を多様な風景から切り取り、島や海からの視点によって表現した作品群だ。
一般公開に先立ち、特別事前鑑賞会が10日に行われ、高木昌弘在クリチバ総領事や、パラナ州知事夫人のサイトウ・ルシアナ氏、ニッケイクリチバ審議会の原ルイ会長、パラナ日伯商工会議所のカノウ・オズマール理事が参加した。
当日はJHのエリック館長や、ジュリアナ・ヴォスニカMON館長が参加者へ説明を行い、日本の多様な自然や人間を表現した作品を鑑賞した。
サイトウ州知事夫人は、「パラナ州にはブラジル国内でサンパウロに次ぐ大きな日系社会もあり、今回の写真展のような活動を通じた日本との文化交流の継続には大きな意義がある。まだ訪問したことがない自分のルーツの国、日本の写真が見られることに大変感動した。石川直樹氏の作品は多様な自然の中に人間の息吹が感じられる素晴らしいもの。パラナ州にもイグアスの滝など素晴らしい自然があるのでいつか当地にも撮影に来てほしい」と高く評価した。
【オスカー・ニーマイヤー美術館】住所=Rua Mal Hermes,999-Centro Civico,Curitiba /電話=41・3350・4400/サイト=https://www.museuoscarniemeyer.org.br/home)