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《ブラジル》23、24日に大学入試の追試実施=1月に異例の欠席率記録

 23日と24日、1月に行われた国家高等教育試験(ENEM)の追試が行われた。23日付現地紙が報じている。
 ENEMは本来、昨年の11月に行われる予定だったが、コロナ禍のため、今年の1月17、24日に実施された。通常の試験の応募者は550万人いたが、感染拡大や受験者の罹患その他で、初日の欠席率は51・5%、2日目は55・3%と、異例の高さを記録した。
 デジタル版の応募は9万6千人で、初日が68%、2日目は71・3%が欠席した。欠席の理由はその日の体調不良だけではなく、受験会場が密となり、試験がとりやめになった例や、市単位で延期となった例も含まれている。

 受験できなかった人のための追試は毎年行われているが、今年は受験者数が19万4千人に及び、全国851の会場で追試実施となった。
 追試の概要は、初日は語学、人文科学、作文(小論文)で、2日目は数学と自然科学となっている。
 回答集の発表は3月1日で、受験生への結果通達は3月29日だ。
 ENEMは国内最大規模の大学入試の意味を持つ実力試験で、奨学金や学生融資基金からの援助を受ける際の判断基準ともなる。今年は開催が遅れ、大学の入学年度に間に合わなくなる可能性が生じていた。