下院倫理委員会が24日、ダニエル・シルヴェイラ下議とフロルデリス下議の二人に関する審議の報告官として、フェルナンド・ロドルフォ下議とアレッシャンドレ・レイテ下議を選んだ。
これにより、シルヴェイラ、フロルデリスの両氏は10営業日(土日、祝日を除いた平日)以内に弁明を行わなければならなくなった。二人には各々、自分達を弁護するための証人を8人指名する権利が与えられる。
倫理委員会での審議は60日(営業日)以内に行う事となっており、報告官達は各々、期日までに意見書を提出しなければならない。委員会のメンバーは報告官が提出する意見書を基に、各下議に対する懲罰の必要やその内容などを審議した後、意見書を採用するか否かの投票を行う。
懲罰の内容は、口頭または文書での検閲、議員としての特権停止、議員としての職務の一時停止などで、議席のはく奪もあり得る。
報告官が議席はく奪に値すると判断し、委員会が承認した場合は、本会議にかけて罷免か否かを決める。議席はく奪(罷免)成立には、最低でも257票が必要だ。
シルヴェイラ氏の告発は下院議長団が行った。また、6政党が同氏罷免を求めている。同氏は16日に流したビデオで、最高裁判事達を口頭で攻撃した上、判事達に対する暴力を扇動するような言動を行った。また、軍政時代に出た中でも最も酷いとされる軍政令第5号(AI5)を擁護する発言も行っている。AI5は1968年12月13日に出され、議会閉鎖や、軍政に反対する判事や議員の罷免を招いた。
シルヴェイラ氏は元軍警で、16日に現行犯逮捕された後、ニテロイ市の軍警特別刑務所に勾留されている。最高裁のアレッシャンドレ・モラエス判事は24日、同氏にビデオ会議の形で委員会での審議に参加する事を認めた。
フロルデリス氏は、2019年6月16日に起きた夫のアンデルソン・ド・カルモ氏殺害事件を計画した主犯として起訴され、23日にはリオ州地裁で公的職務を行う事を禁じられた。これは下議罷免を意味するが、正式に議席はく奪となるか否かは、下院が判断する事となる。(24日付アジェンシア・ブラジルより)