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■訃報■元サンパウロ市議 大田正高さん

大田正高さん

大田正高さん

 元サンパウロ市議(PSD)の大田正高さんが24日夜、サンパウロ市内のシリオ・リバネス病院内で癌により亡くなった。行年63歳。
 大田さんは1956年、沖縄県那覇市生まれ。2歳の時に両親と共に移住し、聖市でスーパー経営をして生計を立てていた。息子のイビス君が誘拐殺害された事件をきっかけに、治安改善を訴える運動を始め、妻とともに政界入りした。
 太田さんが最初に地方統一選挙で当選したのは2013年、6万2693票を獲得し、7位で当選した。昨年の選挙では9千票で落選した。
 連邦下議になった妻・慶子氏と共に、刑法の適応年齢を16歳まで引き下げる働きかけや、ブラジルの凶悪犯罪の刑期を30年から15年に短縮する案に反対するなどの運動を行った。
 全ての事件被害者を慰め、聖市市民に暴力事件について考える機会として「赦しの日」(Dia Mundial de Perdao)」を制定する法案を提出し可決された。
 大田さんは癌と闘病していたが昨年肺と骨に転移し、24日夜に容態が悪化し亡くなった。
 通夜は25日9時から、告別式は正午から聖市内のVelorio Osselで行われた