サンパウロ日伯援護協会(援協、税田清七会長)は1月28日9時半にリベルダーデ区の本部5階で「一月定例会議」を開催し、3月から会員にも「価格表1」を適用することを決め、リベルダーデ医療センターでの対応に限って診察料や検査代を半額程度で対応することになった。検査によって料金は異なるが平均半額になるという。各県人会の会員も、会長の署名が入った会員証明書を持参すれば、会員同様に価格表1で対応する。園田昭憲副会長は「会員との絆は援協にとって重要。県人会にも適用する。リベルダーデ医療センター限定だが、日系社会のために特別のサービスをすると理事会が決議した」と説明した。
税田会長は「以前から理事会におられる皆さんと新たなに就任された理事の方々に敬意を表します」と挨拶し、「会長としての職責を果たすためには、皆様のご協力が必要不可欠です」と協力を仰いだ。
園田副会長は「会員価格改訂」の議題を提案。「援協会員」と「職員の家族」「健康保険を持たない60歳以上」「県人会会員」の価格改定案がその場で承認された。
園田副会長は「過去に1万人会員がいたのは特典があってこそ。現在は3600人まで減少している」と力説。顧問弁護士と相談をした結果、会員割引はできないが、すでにある「価格表1」を適用することは可能だとわかった。この価格表1は既に従業員の家族に提供されているもの。それを会員らにも適用することにした。
例えば通常の診察料は200レアルだが、「価格表1」だと70レアルになる。「60歳以上」と「県人会会員」には、新たに「価格表2」が設定され、診察料は100レアルになった。検査については「価格表1」と同じ。
園田副会長は「ぜひ日系社会・ブラジル社会のための援協であってほしい」と訴え、承認を得た。価格表は3月1日からリベルダーデ医療センターで適用される。
地区委員会組織の報告の際にも改めて価格改訂に触れ、「現在約50人いる地区委員も会員集めに苦心していましたが、価格表1適用で1、2千人増やせるのでは」と期待を込める。
日伯友好病院からの施設報告では昨年の運営実績もあわせて説明。外科手術数は3月から8月にかけては過去4年を下回ったものの昨年11月は923件で前年同月の913件を上回った。
全国民間病院協会(ANAHP)のデータで、緊急外来受診数や、外来受診数、手術ベッド数からサンパウロ州内の他院と比較した順位を発表。緊急外来数ではアインシュタイン病院につぐ2位の数を対応しているという。
このほか、新理事会紹介や、昨年退任した与儀上原昭雄元会長と、10年も理事を務めている早川量通さんに感謝状が手渡された。
日伯病院を除く12月度の決算は約148万レの赤字を計上。12月の日伯友好病院は、未払金・未回収保健金・傘下施設への送金等を減算していない状態で839万858レアルの黒字が報告された。