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東西南北

 サンパウロ州では先週から、23時~翌朝午前5時が外出禁止となっている。2月26日〜28日に州が本格的に取り締まりを行った結果、286もの店や会社が夜中に群れを作ってイベントを行ったり、営業時間を守っていないかったりして摘発された。その中には、26日夜から27日未明にかけてサンパウロ市東部ペーニャで行われていた高齢者190人のダンス・パーティが含まれている。一連の摘発で州は29万レアルの罰金を徴収した。「コロナで過去最大の死者が出ている」とテレビなどでもさんざん報道されている中で、自覚のない市民の行動が続くのはいかがなものだろう。ドリア知事は外出自粛規制のさらなる強化を示唆しているが、取り締まりも強化されそうだ。
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 そのドリア知事が1日に出した知事令で、教会でのミサや礼拝を「不可欠な行動」の中に含むことを決めた。つまり、教会に行くことを、スーパーの食品売り場や薬局、ガソリンスタンドに行くのと同じ扱いにしたということだ。信仰心が強い人にとっては、宗教的な行動は何にもまして優先さるべきことかもしれないが、群れを作り、マスクを着用しない人たちの割合も高いことはかねてから指摘されている。感染拡大の原因にならなければ良いのだが。
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 先週末にはじまったサッカーのサンパウロ州選手権は早くも2節目。今日3日にはいきなり、コリンチャンス対パルメイラスという大きな目玉の試合が行われる。この試合は伝統カードでは初めて、女性主審が登場することでも話題となっている。試合はもちろん無観客だが、最近はこうした大きな試合の場合、ファンが別の場所に集まって大勢でテレビ観戦する場合もあるので注意が必要になりつつある。自宅でゆっくり観戦を。