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在サンパウロ総領事館=天皇誕生日の祝賀記念動画配信=五輪成功祈り、選手らも慶祝

オンラインで総領事公邸に出迎える桑名総領事

オンラインで総領事公邸に出迎える桑名総領事

 在サンパウロ日本国総領事館(桑名良輔総領事)は2月23日午後6時から、「天皇誕生日の祝賀記念動画」をユーチューブ上で配信した。例年、総領事公邸で開催されてきた「天皇誕生日レセプション」は、新型コロナウイルス感染拡大の影響により今年は見合わせられ、オンラインで開催された。
 最初に公邸の玄関で桑名総領事が出迎える映像からスタート。到着した来賓が廊下に飾られた絵画や花を目にしながら奥のサロンに通され、総領事館関係者に出迎えられる。実際に来賓が到着した時を仮想した映像で、サロンの金屏風の前では天皇皇后両陛下の肖像写真に謁見できる。
 日伯両国歌が日系人の弦楽五重奏で演奏された後、桑名在サンパウロ総領事は天皇誕生日の祝賀記念のあいさつで、「今上陛下は本日で61歳に。ブラジルにはこれまで3回訪問され、日伯関係には強い絆があります。今日は陛下の誕生日をお祝いしたいですが、まずはパンデミックで亡くなられた方とご遺族の方々へお悔やみ申し上げると同時に、今も闘病されている方々の回復を願い、医療現場などで昼夜治療に当たられている方々へも感謝申し上げます」と述べた。
 両国間のさらなる文化、学術、商業、経済など様々な分野での交流を促進していくことを期待し、日本が東京オリンピックとパラリンピックを安全に成功させることを信じていると強調した。
 続いてブラジル日本文化福祉協会の石川レナト会長は、「ブラジルには日本国外で最大の日系人コミュニティーがあり、日本には世界で3番目に大きなブラジル人コミュニティーがあります。今上陛下の誕生日を両国で祝うと同時に、陛下の人々への深い思いやりの心を再確認しています。皇室がブラジルや日系社会を尊重して下さっていることに感謝申し上げます」とあいさつした。
 さらに、多くの日系人の思い出を挙げ、「天皇陛下の写真は畏敬の念を込めて家の一番重要な場所に置かれていました。我々の伝統では毎年天皇陛下の誕生日をお祝いする習わしがありました」
と回想した。
 ジャパン・ハウスのエリック・クルッグ館長があいさつで同館の活動について紹介した後、五輪の現役や元アスリートであるロジェリオ・サンパイオさん、アントニオ・テノリオさん、チアゴ・カミーロさん、ルシア・アラウージョさん(以上、柔道)、ダニエル・ジアスさん(水泳)、アルツール・ノリー(体操)、ウーゴ・オヤマさん、グスターボ・ツボイさん、ジェシカ・ヤマダさん(以上、卓球)、サンフレッチェ広島などで活躍したサッカーのセーザル・サンパイオさん、サッカー日本代表の元監督ジーコさんからも天皇陛下へのお祝いのメッセージが寄せられた。
 ユーチューブ(https://youtu.be/b6CHZVUVxKk)で視聴できる。進行はポルトガル語の字幕付きだが、設定ボタンの翻訳機能で日本語字幕も再生できる。