昨年12月、サンパウロ州議会での審議の最中に女性議員の胸の横にさわるなどのセクハラ行為を行ったフェルナンド・クリー州議(シダダニア)に対し、約4カ月間の停職処分が下る見込みだ。5日付現地サイトが報じている。
この件は昨年12月、サンパウロ州議会での予算審議の最中に、イザ・ペーナ州議(社会主義自由党・PSOL)がカウエ・マクリス議長(民主社会党・PSDB)と話し合っていた際、クリー氏が後ろから近づき、イザ氏の胸の横をさわるなどのセクハラ行為を行ったものだ。この模様は防犯カメラにも映っており、全国のテレビやネットでも広く報じられた。
イザ州議がサンパウロ州議会とサンパウロ州検察局にこの件を訴えたため、検察局ではすぐに捜査が始まったが、サンパウロ州議会では2月10日から倫理委員会での審議をはじめた。
報告官のエミジオ・デ・ソウザ州議(労働者党・PT)は3日の委員会で、「受け入れがたい問題」と称して6カ月の停職処分を求めた。だが、5日の委員会(ビデオ会議)で投票を行った結果、119日間の停職処分との案が5対4で採用された。
停職期間の短縮に賛成した議員らは投票後にビデオのスイッチを切り、投票結果が変わらないように仕向けた。委員会での決定は本会議にかけられ、過半数で承認された場合は、クリー氏の停職処分が正式に決まる。