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《ブラジル》50歳以上でも就労の機会=常に向上を目指す人ほど

 新型コロナのパンデミックで失業者が増え、若い人でも就労が困難という認識が広がる中、Maturi社創業者のモリス・リトヴァック氏によると、50歳以上の人にも就労のチャンスはあると11日付現地紙が報じた。
 50歳以上の人は再就職が難しいと考えらえている。だが、50歳以上でも、専門分野の技術や知識を常に向上させている人や、状況に対応する柔軟性を持っている人は就労の機会が見つけやすいという。
 リトヴァック氏によると、門戸がより広いのはサービスや小売などだが、大手企業を中心に、多様性を重視する傾向が見られ、年齢がある程度進み、様々な経験を持つ人を採用する企業が出てきているという。

 この傾向は、少子高齢化で、市場が要求するものが変化している事などを反映している。若くて経験のない人よりも、ある程度年齢が進み、経験のある人を求める企業は景気後退が起きた14年頃から少しずつ増えてきている。
 リトヴァック氏が具体例として挙げているものの中には、コンサルタントや起業家、フリーランサーなども含まれている。こういった業種では特に、既存の経験だけにとらわれず、新しい知識や技術を習得する努力などが必要となる。
 50歳以上の人は、上司の方が年下だったり、リモートワークなどの新しい環境になじむのに時間がかかる可能性があるため、若い人からも学ぶ姿勢なども求められる。新しい事を吸収するのは時間もかかるが、前向きに学び続ける人には若い人以上に道が開かれる可能性があるという。