ボリビアで13日未明、ヘアニネ・アニェス前暫定大統領が逮捕された。2019年に行われた大統領選後のクーデターに関与した容疑で、15日には4カ月間の公判前勾留が決まった。14、15日付現地紙、サイトが報じている。
アニェス氏は13日未明、ラパスの自宅で逮捕された。逮捕時はBox型のベッドの中に隠れていたという。アニェス氏は、警察が来たのに気づいて隠れていたという。警察側は当初、アニェス氏がブラジルに逃亡したと考えたが、入念な捜査の結果、アニェス氏を見つけ逮捕した。
同日は、アニェス政権時代の動力相、ロドリゴ・グスマン容疑者もトリニダードで逮捕されたほか、アロトゥーロ・ムリロ、ジェルコ・ヌニェス、ルイス・フェルナンド・ロペス、アルヴァロ・コインブラといったアニェス政権時代の閣僚も捜査対象となっている。
アニェス氏は逮捕の直前、「(与党の)社会主義運動が独裁政権に戻ってしまい、政治的な迫害が始まった」と強い不満を述べていた。
ボリビアでは2019年11月、エヴォ・モラレス氏の大統領4選をめぐり、国民が反発。エヴォ氏の邸宅襲撃や支持政治家への暴力行為などが見られた後、エヴォ氏が亡命。上議だったアニェス氏が暫定大統領に就任したが、国民からの支持率が低く、20年の大統領選出馬を断念。エヴォ氏の後任のルイス・アルセ氏が当選していた。
同氏や前閣僚らへの罪状は、テロ、扇動、共謀の疑いとなっており、裁判所が4カ月間の公判前勾留を認めた。