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鹿児島総会=新会長に文岡正樹氏を選出=「今まで以上に団結ある会に」

オンライン総会の様子

オンライン総会の様子

 ブラジル鹿児島県人会(上園モニカ会長)は2月21日9時から「鹿児島県人会定期総会」をオンライン会議アプリズーム上で開催し、役員選挙で文岡正樹氏を新会長に選んだ。当日はメンバー21人が参加。中にはパラナ州クリチバ市や、北大河州ナタール市など、聖州外からの参加者も目立った。
 上園会長は開会の挨拶と共に、「コロナ禍中でも若手がSNSなどを駆使して『日本語で話しましょう』や『生姜焼き祭り』などを開催し、会の活動を止めず乗り越えることができた。県人会の将来は希望に満ちている。改めて感謝します」と語った。
 2月4日にアマゾナス州マナウスで亡くなった同県人会マナウス支部会長の武田興洋さんへの追悼の意を込めて1分の黙祷も行われた。

上園モニカ前会長

上園モニカ前会長

 同会は約3時間に亘って、2020年の事業報告や会計報告、21年の活動予定、予算、会長総選挙などが発表された。
 会計報告では、パンデミックのために大きな収益は見込めない中で、なんとか若干の黒字を保ったことを報告。今年もイベントを行う予定だが、コロナ禍が続いているため、デリバリーイベントを検討中の模様。
 上園会長が約4年2期の任期を全うしたため、役員選挙が行われた。文岡正樹新会長率いるメンバーが単一シャッパで当選。新会長率いるメンバーは3月1日から活動を開始している。
 文岡新会長は、「この名誉ある鹿児島県人会会長になれて本当に嬉しい。新会長として今まで以上に団結ある会にできるよう頑張ります」と意気込みを述べた。
 上園前会長は、「この4年会長職を全うできたのは多くの人に支えられたおかげ。本当にありがとうございました」と声をふるわせながら語り、「文岡さん、これからの鹿児島県人会を頑張って盛り上げてください!」と新会長に熱いエールを送った。


文岡新会長

文岡新会長

■ヒト街点描■奄美大島がルーツの文岡正樹新会長

 3月1日に第25代鹿児島県人会会長に就任した文岡正樹氏(二世、52歳)。旅行会社クイックリートラベルの代表取締役社長も勤める。
 両親は奄美大島の宇検村(うけんそん)出身で、コチア青年の農業移民として渡伯。宇検村は奄美本島の西海岸にある村。正樹さんはインダイアトゥーバ出身だが、歴代の同県人会会長で奄美大島にルーツを持つ人が就任するのは初だ。
 本人も13歳の時、「第2回コチア青年二世研修訪日」に参加し、鹿児島県にも訪問した経験も持つ。
 文岡さんは「今以上に県人会に若手が集まって、老若男女で盛り上げたい。コロナ禍に負けないように頑張ります!」と意気込みを語る。
 経験豊富な熱意あふれる、文岡新会長の今後に大いに期待したい。(淀)