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《サンパウロ市》26日から4月4日まで連休に=感染抑制のため特別に前倒し

 サンパウロ市のブルーノ・コーヴァス市長が18日、新型コロナの感染拡大抑制のため、今年と来年の市の休日を使い、3月26日から4月4日を大型連休とする方針を明らかにしたと同日付現地サイトが報じた。
 サンパウロ市も集中治療室(UTI)の占有率が上昇中で、18日には空き待ちで亡くなった人が出ていた事も報告された。犠牲者は22歳の青年で13日に亡くなった。同市のUTI占有率は88%とされているが、17日現在もUTIの空き待ち患者が395人いた。
 18日に発表された大型連休は、今年と来年の任意休日を3月26、29~31日、4月1日に振り替え、26日から4月4日までの連休とするというものだ。

 具体的には、今年と来年のコルポス・クリスチ(6月3日と6月16日)、今年と来年の黒人の意識高揚の日(11月20日)、来年の1月25日(サンパウロ市の誕生日)の5日が振り替えられる。
 サンパウロ市は昨年も、同様の措置で大型連休を作り出し、人の往来を減らす試みを行った。コーヴァス市長は、大型連休を取り入れて人の動きを減らせば、感染者発生数やUTI占有率、死者数が減るはずだとしている。
 ロックダウンの可能性については、1千人の市警備隊(GCM)だけでは取り締まりは不可能とし、市民の良識に期待する考えを示した。
 18日の会見にはサンパウロ州保健局のジェアン局長も列席し、第2波の入院患者は若い人が増え、入院期間が長期化した事もあり、病床占有率が上昇の一途にあるが、感染者の増加と同じペースで病床を増やす事は不可能として、社会隔離などの予防措置の順守を求めた。